3兄妹分を揃える

見えないけど、そばにいる。

そう感じられるようになってから、

私たち家族の中で、ひとつ増えた習慣があります。

それが—

「3兄妹分を揃えること」

おそろいにすること。

名前を刻むこと。

それだけで、

“いない”はずの存在が、

ちゃんと“いる”ものになる。

今日は、

そんな我が家の小さな工夫をまとめてみます。

名前は、最初のつながり

子どもたち3人の名前は、

みんな妊娠中に決めていました。

我が家のルールはシンプルで、

①ひらがなの音を決める

②漢字を決める

という流れ。

音の響き、意味、画数、

そして「どんな子に育ってほしいか」。

たくさん話し合って決めた名前には、

ママとパパの想いがたくさん詰まっています。

そして我が家にとって名前は、

3人をつなぐ“はじまりの共通点”でもあります。

長男、次男、長女。

3人の名前は、韻を踏んでいて、

並べると自然と“ひとつのチーム”になるように。

見えなくなっても、

名前があることで、

そこにちゃんと存在を感じられる。

 

「同じ」を持つということ

しーくんは、目には見えない。

でも、

同じものを持つことで、

「同じ時間を生きている」と感じられる。

だから我が家では、

自然と“3人分で揃える”ようになりました。

ハロウィンのお揃いコスプレ

長男長女が好きなピカチュウで

おそろいの衣装を用意して、

しーくんの写真にも、ぬいぐるみ用の小さい

ピカチュウのコスチュームを着せました。

それだけで、

写真の中にちゃんと“3人”いる気がして。

おそろいのグラス

ミスドの期間限定ピカチュウグラスが出たときは

「これ絶対3人とも喜ぶな」と思って、3つ。

長男も長女も大喜び!

長男がしーくんコーナーに行って

「これしーくんの分だよ♡」と飾る。

その様子を見ながら、

しーくんもきっと喜んでるな、って思えた。

3兄妹分のシール帳とシール交換

クリスマスにはママ作りのアドベントカレンダーを作って

毎日3人分のシールを用意。

長男が取り出して、

長女と、そしてしーくんの分も配る。

しーくんの分は、私が貼る。

シール交換は3人分のシール帳を開いて

「しーくん、これとこれ交換させてー♡」と聞く。

「いいよー♡」という声が聞こえてきそう。

アート制作も3人分

長女1歳お祝いのファーストアートという行事も

「せっかくだから一緒に作ろう」

ファーストアートは、

キャンバス、アクリル絵の具、重曹、ジップロック(保存袋)などの材料で

キャンバスに重曹を混ぜた絵の具を乗せ、

袋に入れて赤ちゃんに触らせる(テクスチャーアート)手法で作るもの。

長男が自分の好きな色3色を選んでキャンバスに置く。

しーくんと長女の分は私が3色を選んでキャンバスに置く。

それを袋にいれて、みんなでとんとん叩く。

しーくんの分は長男が代理で。

「しーくーん!つくってるよー♡」

しーくんも作品の中にちゃんといる。

家族5人おそろいTシャツ

長女が最近、

「これ、ママと同じの!」「にぃにと同じの!」と、

同じ色のTシャツを自分で棚から引っ張り出して着るようになった。

その様子を見ていた長男が、ぽつりと一言。

「えー!ぼくがママと同じが良かったのにー」

その言葉を聞いて、

「今しかないな」と思った。

“おそろいがいい”って言ってくれるこの時期に、

家族みんなで同じものを身につけてみたい。

外で着るのはちょっと照れるけど、

部屋着なら、家族だけの空間で

自然に「つながり」を感じられそうだなと思って、

Tシャツを探し始めた。

そんな中で、あるデザインに一目惚れした。

コンセプトは「もっと、親子になろう」。

そして“親子で旅するような時間”というテーマ。

その言葉と世界観が、

今の私たちの家族の在り方と、どこか重なった。

サイズ展開も豊富で、

長男、しーくん、長女、ママ、パパ。

5人分、同じTシャツを揃えた。

届いた日、さっそくみんなで着て写真撮影。

長女はソファでぴょんぴょん跳ねながら大はしゃぎ。

長男は鏡の前でポーズを決めて、くるくる回っている。

その中で、

長男がしーくんの写真を持ち、

ママがしーくんの分のTシャツをそっと広げた。

姿は見えないけれど、

確かにそこにいるような、自然な感覚だった。

5人でおそろいって、はじめてだったね。

同じものを身につけるだけで、

こんなにも心が近くなるんだと、あらためて感じた。

名前を刻むということ

もうひとつ大切にしているのが、

名前を刻むこと。

手帳カバーやキーホルダー、

水族館で作る記念メダル。

そこにはいつも、

3人分の名前を入れています。

名前があるだけで、

そこに“存在”が宿る気がするから。

見えないけど、

確かにここにいる。

そんな感覚を、

そっと支えてくれるもの。

車のナンバーをしーくんの誕生日に

名前を刻むのは、モノだけじゃなくて、

こんな形でも残している。

車を初めて買うことになり、

ナンバーは、迷わずしーくんの誕生日に決めた。

日常の中で何度も目にするものだから、

ふとした瞬間に、自然と存在を感じられるようにしたくて。

そして納車の日が、偶然にもしーくんの初盆だった。

しーくんの誕生日のナンバーをつけた車で、

家族みんなでドライブに出かけたあの日。

「一緒に乗ってるね」って、

そんなふうに感じられる時間が、とてもあたたかかった。

長男が車が大好きだから、

しーくんもきっと、同じように楽しんでくれている気がする。

これからもこの車で、

家族5人でいろんな景色を見に行こうね。

日常の中で、一緒に生きる

こうして過ごしていると、

特別な日じゃなくても、

旅行じゃなくても、

ふとした瞬間に、

「一緒にいる」と感じることが増えた。

同じものを持って、

同じ名前を刻んで、

同じ時間を重ねていく。

それだけで、

日常の中にちゃんと存在してくれる。

思い出じゃなく、“今”を一緒に

大切な人は、

思い出の中だけにいる存在じゃなくて、

こうして“今”も一緒に生きていける。

私たち家族は、

そんなふうに感じながら過ごしています。

もし、大切な人を亡くして、

「もう一緒に過ごせない」と感じている人がいたら—

無理に前向きにならなくてもいい。

でも、

同じものを持つこと。

名前を残すこと。

日常に組み込むこと。

それだけで、

“つながり方”は少し変わるかもしれません。

見えなくても、

一緒に生きていく方法は、ちゃんとある。

これからも私たちは、

家族5人で、日常を重ねていきます。