子育て

クリスマスが近づくと思い出す。一番辛かったしーくん心肺停止から天国に行くまでの入院2か月間のこと。

いっくん、みーちゃん、天国のしーくんへ

クリスマスが近づくと思い出す。

ようやくこの内容をブログに書けるメンタルになれたので残していくね。

11月10日。次男しーくんが心肺停止した日。

午前中に近所の皮膚科にいって、しーくんニコニコで乾燥肌対策のお薬をもらって、午後長男いっくんのインフルエンザ予防接種に行って、泣きながらよくがんばったねーと褒めて、、そんなごくごく普通の1日を過ごしていた日。

夕方、しーくんが突然心肺停止。

顔面真っ白で目をつぶるしーくん。目の前の状況が呑み込めなくてパニック。急いで119番。救急隊が到着するまで5分間、電話越しの救急隊の声に合わせて実母と一緒に人工呼吸と心臓マッサージ。手が震えた。隣にいた当時2歳の長男いっくんは「しーくんがんばれー!」って声掛けてくれてた。無事救急隊が到着。自宅では蘇生しなくて、救急車で近所の大学病院へ搬送。懸命な心臓マッサージで1時間後には心臓は戻ってきたんだけどほぼ脳死状態で目覚めず、予断を許さない状況に。

ここで近所の大学病院が満床で受け入れできず、PICUがある東大病院にうつった。受け入れ先が見つかってよかった。

でも心肺停止から蘇生までかかった1時間という時間はとても長くて、その間に血液がいかなかた脳や臓器への影響は多大で、もし脳が戻ってきてくれたとしても相当なダメージがあることは避けられないって言われて。

搬送されてから数時間後の明け方には、「救命できるかもかなり難しい状況」と言われて。

うそだ。ついさっきまで笑顔だったのに。信じられない信じたくない。現実を受け止めきれなくて押しつぶされそうだった。

しーくんの生命力を信じて面会に全力投球の日々

このお昼に、心拍が安定して呼吸も補助すればできる状態になって、すぐに命がって心配は(急変しちゃう可能性もあるけど)そこまでじゃなくなって、あとは脳を目覚めさせられるかどうかにかかってるって言われたの。

まだどのくらい脳へのダメージがあるかは現代医療をもってしても未知数で、その程度が1%なのか100%なのかもなのかもわからないんだけど、脳を目覚めさせやすい治療を引き続きやってくれて。

この時期の世の中はコロナ厳重警戒だったから、コロナ対策でPCR3日連続陰性出るまで面会禁止だったのが陰性出てようやく4日目に会えて。これもコロナ対策で14:00〜15:00の間15分しか面会許されてなかったんだけど、時間いっぱい語りかけて、しーくんが大好きな歌「りんごごろごろ」も歌ってきた。耳が聞こえてるかどうかもまだわからなかったけど、届くと信じて。心臓は頑張って戻ってきてくれたから、脳も戻ってきてくれる気がしていて、たくさん語りかけて歌いかけて脳を刺激して目覚めさせてやる!と思って、毎日面会の15分間に全力投球してた。️よくドラマでも、医者や看護師から奇跡だって言われる患者が目を覚ますシーンがあるから、そうなることを願って。どんな障害があっても全力の愛で育てたいから、命だけは救ってくださいと神様に願って。しーくんの生命力を信じてがんばりたいって、家族で信じていた。

ICレコーダーに、ママの歌やパパの声、面会入室できないいっくんの声を録音して持っていくことにして。いっくんも、『しーくん♡大好きだよー♡起きてー♡』って録音してくれた泣

面会時間15分では声かけし足りないから、このICレコーダーを無限ループ再生してしーくんの耳元に置いておいたの。

しーくんのお世話が日常から減って寂しかったけど、いっくんが色々察して『ママ大丈夫ー?』とか声かけてくれたり、いつもと変わらずミニカーや公園でキャッキャ遊ぶ姿見ていっくんに救われてる毎日だったよ。しーくんの心配は尽きないけど、いっくんがいてくれて本当によかった。。って。

それから数日たっても残念ながらまだ脳は戻ってきてなかったけど、心臓、血圧、呼吸は安定してきたみたいで少ーしだけ良い兆し。 ここから1週間かけて体の中で何が起きているのか脳や臓器へのダメージがどのくらいあるのか検査をしていく段階に。 この時点では、自発呼吸はできていなくてサポートする機械で何とか呼吸できているんだけど、サポートする圧は入院時と比べてそこまで高くなくなったこと、 血圧が一時は下がりすぎてしまって上げる薬をMAX投与しないと維持できなかったのが(薬効かなくなるとまた心肺停止になる)、薬がなくても正常キープできるようになったこと、 腎臓でおしっこはちゃんと作り出せていて、量が多すぎることもなく少なすぎることもなく点滴分の適量作れていること を確認できた。

通常心肺停止後は8分で救命できるか難しくなるところ、1時間も心肺停止してたのに心臓戻ってきてくれて、今もこうやってすごいがんばってくれてるから、帰ってきてまた一緒に暮らせるようになるって思えてしーくんの生命力信じて希望を持ちながら過ごせていた。

しーくん、パパはね、くも膜下出血から後遺症もなく生還できた超人なんだよ。だからしーくんも奇跡起こせるよね!!引き続き脳が目覚めてもらえるように声かけてくよ!!

どうしても先生からの話で一喜一憂してしまうんだけど、少し良い兆しを聞けた日はよく眠れそうだからそういう日にゆっくり休むようにしてた。

しーくんがうんち出せるようになった日があって!脳の反応が無いのは変わらないんだけど、体拭くのにおむつを変えようとしたらうんちが出てて腸が動き出したって聞いてすごく嬉しかった!このあとミルク2ccという微量をチューブで胃に入れてみて胃の動きの反応を見てみる(取り込めないようなら無理にせず引き続き栄養は点滴で入れてく)ってことになって、ミルクにチャレンジできることだけでも進歩だから嬉しかったな。あと、検査では耳の反応乏しいってことだったんだけど、しーくんが大好きな歌を耳元で歌ってるときに2〜3度血圧のアラームが鳴って(心配する内容じゃなく、ただ血圧が上がったことを知らせるアラーム)、あれ?これって聞こえてるからじゃないかな?って思えるタイミングだったから、引き続き声かけ続けていくことに!『しーくん、うんち出たのー?!』ってしーくんの前で泣き笑いしちゃったよ♡

胃へのミルクやママの歌&語りかけが刺激になって体も脳も動き出してくれるといいなぁ。

ここから数日。しーくん胃へのミルクは2ccから5ccまで増やして入るようになった!でも今日はまた血圧が下がりがちで、心臓が止まる可能性も引き続きあると言われて押しつぶされそうだった。両親への話も前倒しして話したいとのことで、月曜の予定を土曜に前倒したりして…ソワソワしちゃう。でもお医者さんは立場上ありとあらゆる可能性を話しておかないといけないと思うから、内容は内容としてしーくんの生命力を引き続き信じたいと思っていた。明日の先生のお話はどーんと構えて聞いてこよう。 点滴を肌に留めておくシールにアンパンマンとメッセージ書いてほっぺに貼ってきたのと、家族のコラージュ写真作ってベッド横に置いてきた。戻っておいで、しーくん!みんな待ってるよ。

奇跡は起きず…余命宣告。

先生からお話があった。1週間経っても脳の反応がなく、いろんな検査をしても反応は現れず、そうなると脳がもう戻ってくることは無いって。脳が戻らないと、心臓もどんどん弱まっていくので手の施しようがなくて、残された時間は数日〜数ヶ月でしょうと。どのくらいの時間が残されているかはわからないけど、しーくんとの時間がより良い時間になるようにサポートしていきますと。すごく丁寧に寄り添って説明してくれた。 信じていた奇跡は起きなかった泣。

我が子の死を受け入れなきゃいけない時が来るなんて想像もしていなかった。今振り返ると、この時が一番つらかったな。。。ママとパパ、その場で泣き崩れてしまった。

でも、しばらくして、しーくんへの感謝の気持ちでいっぱいになった。

 

普通なら1時間も心肺停止してしまったらそのまま亡くなってしまうことも十分あり得るのに、こうして気持ちを整理する時間をくれて、お別れする前に肌に触れて声をかける時間をくれてるのは親孝行だなぁって。

約7ヶ月と短かい人生だったけど、たくさんの笑顔をくれて、後悔ないくらい楽しい思い出作れてかわいい動画と写真もたくさん残せたなぁって。

診断はやはり乳幼児突然死症候群でした。今はかろうじて心臓が動いている状況なんだけど、投与する薬は少ない状態で安定はしてるから1日2日ですぐってことはなさそうだけど、いつ急変しちゃうかもわからないみたいだから、欲を言えば初めてのクリスマスと初めてのお正月を一緒に迎えられたらいいなぁ。

今まで面会は両親のみしか許されてなかったけど、この状況なのでいっくんやじぃじばぁばにも生きてるうちに面会できるようにこれから調整しよう。

手型足型とったり、かわいいお洋服着せたり、抱っこさせてもらったり、残り少ない時間をたくさんの愛で満たしてあげたい♡まだ実感がわかないけど、毎日過ごしながら少しずつ受け入れていこう。

それと、まだすぐにってわけではないんだけど、3人目の不妊治療にチャレンジしたいなって考えがこの時期に浮かんで。羊水検査や早産までして大変だった妊娠出産はもう2度とやだと思っていたけど、ママ自身が幸せな一人っ子だったから、いっくん1人いるだけで十分幸せなんだけど、いっくんが弟想いでとってもいいお兄ちゃんしてくれてたから、もう一度お兄ちゃんさせてあげたいなって思って。授からないかもしれないけど、3人目にチャレンジすることは希望になるなって!前を向くためにも、がんばってみようって考えてた。

やっといっくんの面会が実現!

個室に移動して面会時間が10〜14時に緩和されて、いっくんもOKになったから初めて4人揃って会ってきた!!いっくんは事前に動画見せておいたから戸惑わずにしーくんのことなでなでしてくれた♡残り少ない時間、家族写真いっぱい残そう♡

東大病院の家族へのケアがほんと手厚くて、しーくんとの残りの時間にやりたいこと(抱っこしたい、家族写真撮りたい、兄弟お揃いの服で写真撮りたい、手型足型とりたい、クリスマス会やりたい)を全部叶えてくれそうで、いっくんへの心のケアの専門員もいてどう伝えるかどう接するのがいいかもアドバイスくれて、敷地内にマクドナルドハウスがあって近くにいたい日は宿泊もできて、ほんとにこの病院で診てもらってよかったな。

この数日、早速抱っこさせてもらって、7ヶ月お祝い写真撮れて、家族写真も撮れて、やりたいこと叶えてくれることで悲しい気持ちはどこかに行って幸せな気持ちのほうがまさるようになって、意外とメンタルは穏やかに前向きでいられるように。 もうね、しーくん産み直してやる!!と思って!3人目の不妊治療にもかなり前のめりになれてた!この時期は、容姿は変われどしーくんの魂が宿って戻ってきてくれる気がしてならなくて、次は絶対早産にさせないし、1人の時間作らないから、安心して戻っておいでって。お空に忘れ物を取りに行くだけで、近いうちにまた会えると思えて、それも前向きでいられる理由だった。お迎えがきたときは、待ってるからね、また戻っておいで、会えるの楽しみにしてるからねって声かけようって。いつその時が来るかはわからないけど、それまでのしーくんとの時間をかみしめて過ごした。

いっくんは『しーくん寝んねしてた!』って、ただ寝てるとだけ思ってるみたい。これからお別れをどう伝えるかは専門員に相談しながら寄り添っていこう。

別の日。今日はいっくんから『しーくんいい子いい子したい』って言ってくれた♡いっくんに、しーくんのあんよ石鹸で洗ってもらってお世話もしてもらった!家族の手型を取るときに、しーくんの手の絵の具はいっくんがぬりぬりしてくれたんだよ♡可愛く仕立ててもらえて幸せ♡

なんと家族でコロナ【陽性】に!

夕方保育園から帰ってきてすぐ、いっくんが珍しく布団でゴロゴロしてるから怪しいと思って測ったら39.6度(がーん)でも2日後にはあっさり解熱して咳鼻症状もなくて良かったねと思ってたら今度はママが昨日38.0度発熱で、東大病院からPCR頼まれて結果きたら!いっくんもママもパパも陽性だった!!!!パパは無症状!

東大病院はコロナ厳重警戒だからしーくんの面会再開は2週間後に…面会再開までしーくんの心臓が元気に動いてくれることを切に願う!!!

 

幸いいっくんはすでに元気いっぱい、ママも2日で解熱して通常運転!

この1週間は久々にいっくんと日中も過ごせるのが、しーくんがいなくて寂しい心の隙間を埋めてくれてなんだか嬉しい気持ちだった♡これがしーくんがくれた面会の中休みと信じて、でももし隔離期間中にお迎えが来てしまってもそれはそれで運命だと受け入れて、穏やかな1週間を過ごすことにしよう。

こんな時に…って思ったのは一瞬で、これも何かの運命と思って素直に受け入れることにした。降りかかる試練は未来に必ずプラスになって返ってくるはずだから20代のとき自己啓発本読み漁ってたから仏の境地に達してる笑)しーくんの死は第三子を迎え入れるというメッセージととらえてるし、今回のコロナもひと休憩したあとに一緒にクリスマス会できることだととらえてた!万が一隔離期間中にお迎えが来てしまったとしたら、直接お見送りをしない方がいいというメッセージだってとらえるようにしようって。ショッキングな場面だしね。

試練に隠されたプラスになる出来事を探りながら過ごしてたよ。

面会行かない日があると、その日が最期になったときに行っておけば良かったって後悔したくなくて毎日がんばっちゃってたんだよね。生きてるしーくんに会いに行けるのはあと数えられる時間しかないと思うとできる限りそばにいたくてがんばっちゃってたんだよね。ちょっと無理してたのかな、ブレーキかけてくれたと思ってここでしっかり休んでおこうって思えた。

隔離明け2週間ぶりにしーくんに再開!!

待っててくれてありがとうしーくん!!!!いない間に東大病院常駐の保育士さんが毎日ねんねアート撮っておいてくれてて泣いた…!神対応すぎる!!12月だから、毎日クリスマスのねんねアートで、すっごく似合っててかわいかったよ♡

そして無事にクリスマスを迎えられた!しーくんの元にもサンタさん来てくれた♡
そしてしーくん目標だった年越しもできた!!!最初で最後の家族4人が写った年賀状もだせた♡

 

そしてそして、パパのお誕生日も一緒に過ごせた!!!たくさんがんばってくれたしーくん♡

 

ついにしーくん天国へ。

明け方4時頃、しーくんが亡くなった。前週末が山場だって先生から言われてたのに、そこから1週間もがんばってくれて、パパの誕生日も越えて、家族が揃って担当の先生がたまたま当直だった日を選んで旅立ちました。

クリスマス越えられるか、年越しできるか、って言われてたのに先生たちの予想を覆し続けて、たくさんたくさんがんばってくれた。

しーくんが倒れてから心の整理に2ヶ月もくれたおかげで、家族は前向きになれた。

この時はまだ第三子としてまた戻ってきてくれると思えてならなくて、しーくんには毎日『約束だよ、ママのお腹に戻ってくるんだよ』ってしつこく語りかけてたから、聞いてなかったって言わせない!って思ってた。

入院2ヶ月間、夜中もいつ電話くるかって張り詰めながら生活してたから、一気に緊張の糸がほどけた感じで。毎日会いに行って面会に全力投球したし、家族写真も思い出もたくさん残せたから、悔いを残さず過ごせた!って思えてるのと、そばにしーくんを感じてていつでもどこでも付いてきてくれてる感覚があるのと、第三子としてしーくんを取り戻す強い使命感があるから、つらい悲しいって感情より前向きでいられてた。
時間ができたらしたいと思ってたこともたくさんあって、慰安旅行って言い方はあれだけど、近々しーくんの写真を持って家族旅行に行こうって決めてた♡
周りの親戚や親友には、しーくんのことタブーにせず、話題に出してほしいってお願いしてた。日常の中で話題に出してあげることがしーくんの供養になると思ってて。

 

 

火葬の日。火葬炉に入っていく姿を見るのは耐えられないくらいつらかったけど、『いってらっしゃい!サンタさんに会えたらすぐ戻ってくるんだよ!待ってるからね!!!』って振り絞って伝えて、出発を見届けました。
生まれてきてくれてありがとう
しーくんの親にしてくれてありがとう
このありがとうの気持ち絶対忘れないし、もう一度想いたい。
戻ってきてくれることを信じて、ゆったりとその時を待とう
いっくんは火葬のあと『しーくん、行っちゃった♪』ってニコニコしてたから、サンタさんのもとに行ったこと、また戻ってくることを信じてくれてる。毎日しーくんの帰りを健気に待ってたよ。
いっくんのためにも、しーくん必ずや取り戻したい!でも気負うとうまくいくものもいかなくなるから、そこはゆったり構えるようにしよう。 好きなもの食べて、適度に運動して、旅行でリフレッシュして、しーくんを迎え入れるための健康な心と体を作って備えよう!

それから約2年後の今。

命日を迎えるよりも11月10日を迎えることのほうがしんどかった昨年。一日ずっと泣いていたけど、今年は「そういえば昨日だったね!」って、当日と気づかないまま過ぎ去った!悲しみに浸ることなく過ごすことができて、時間が解決していくってこうゆうことなんだって実感できた。今はしーくんをそばに感じて安心しきっているっていうのもあるけど♡

ようやくこの2か月間のことを書けるメンタルになれたので、忘れないうちに残しておいたよ。いっくん、しーくん、みーちゃん、みんな本当にありがとう♡心から愛してるよー♡